ロート製薬は20日、京都府木津川市の研究施設「ロートリサーチビレッジ京都」で、独自に開発を進めていた自動細胞培養・保管システムの発表会を開催した。会見で山田邦雄会長兼CEOは、「これまで人が手作業で行うなどスキルによるバラツキがあり品質コントロールが難しかった細胞培養について大量の細胞を短期間に製造し、品質の確保、コスト削減や労働環境の改善も期待できる」と自動細胞培養装置について説明。
同装置では、間葉系細胞への分化能を持つ「間葉系幹細胞」の培養を行う。培養した細胞を今年春から夏にかけて基礎研究用途での提供を開始し、来年3月末には、特定細胞加工物製造許可への追加登録を行い、ヒトへの使用を可能にしていく考え。他家由来幹細胞を播種から培養、バイアル瓶の低温保存まで一貫して完全自働化した細胞培養装置は日本初という。
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