ロイヤリティも受領
小野薬品と米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)は、抗PD-1抗体「オプジーボ」の類似薬である「キイトルーダ」を販売している米メルクに対する日本、米国、欧州などでの特許侵害訴訟について、小野と京都大学客員教授の本庶佑氏が保有する抗PD-1抗体の用途特許と物質特許が有効であることを確認し、メルクが頭金6億2500万ドル(約710億円)などを2社に支払うライセンス契約を締結することで和解したと発表した。キイトルーダ売上に対するロイヤリティを受領することも契約に盛り込まれており、小野とBMSの主張がほぼ受け入れられた形で決着した。
和解に伴うライセンス契約により、小野とBMSが保有する用途特許と物質特許が有効であることを確認した上で、2社はメルクがキイトルーダを販売することを許諾し、メルクが2社に頭金として6億2500万ドル、キイトルーダの全世界売上に対して2017~23年は6.5%、24~26年の期間は2.5%をロイヤリティとして支払う。頭金とロイヤリティの分配率は、小野25%、BMS75%で決まった。
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