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国立感染症研究所は21日に発表した感染症週報の最新号(第52週)で、感染性胃腸炎の原因の一つである、サポウイルスの熊本県での地域流行を取り上げ、注意を呼びかけた。
12月24日030日の報告分をまとめた第52週では、全国から報告された感染性胃腸炎は、定点観測している医療機関1施設当たり13.55人で、過去5年の平均よりやや上回る状況。2007年から08年にかけての今シーズンは、原因であるノロウイルスは670件検出されているが、サポウイルスも134件が報告されている。
その中で昨年9月012月にかけ、熊本県内10市町に及ぶ地域流行に関する、熊本県保健環境科学研究所と医療機関による分析結果を「速報」として掲載。それによると、10市町に及ぶ流行は「前例のない規模」といい、患者の大半は幼児。02年度006年度までの同ウイルスの検出数が30件だったのに対し、今回の流行では50件に上った。この中で、初めてジェノグループIVタイプも検出された。
熊本県の同研究所は、「サポウイルスは乳幼児散発性下痢症の起因ウイルスとして知られてはいるが、まだ調査が不十分で、感染経路など不明な点も多い。近年、集団発生事例等の報告も増加しており、さらに今回のような地域流行を起こすこともあることから、今後もその発生動向に注意が必要」だとしている。
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