大学基盤強化へ好循環目指す
文部科学省は19日、ベンチャー企業とその経営を担う起業家を育成することにより、大学や理化学研究所などの研究開発法人の経営力を強化する好循環を生み出すための施策を検討する「オープンイノベーション共創会議」の初会合を開いた。特に米国と比べてベンチャーの活動は低調で人材が圧倒的に不足していることから、組織マネジメントやファンディング改革を通じて資金、知、人材の好循環を促したい考え。3月にも報告書をまとめる。
日本で創薬などに向けた産学官連携や大学発ベンチャーの規模は拡大傾向にあるが、大学による民間資金の受け入れは低調で、起業意欲も低いことが課題として指摘されてきた。また、製薬企業など産業界では、アカデミアからシーズを取り込むオープンイノベーションが加速しているものの、それら成果が大学や研究開発法人の財政力、経営基盤の強化につながっていなかった。
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