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ドラッグストア大手のCFSコーポレーションは22日、静岡県沼津市内で臨時株主総会を開催し、調剤薬局最大手のアインファーマシーズとの経営統合について承認を求めたが、反対票が4割を上回り、統合案は否決された。今回の経営統合では、反対するCFS筆頭株主のイオンとの間で委任状争奪戦に発展し、その動向に関心が高まっていたが、総会では議決否決に必要な議決権の3分の1以上となる42.87%の反対票が集まった。
今回の決定を受けて、CFSでは「株式移転による(アインとの)経営統合が、当社の培ってきた経営資源を生かし、中長期的成長を実現する最善の施策であり、株主価値を向上させるものであるという強い信念を持って、株主に統合案の意義を真摯に説明してきた。しかし、一部の株主から統合案議決の承認に達するまでの十分な理解・賛同が得られず、共同持ち株会社の設立に至ることができなかったことは誠に残念」とすると共に、「今後は業績回復のための取り組みを推進し、中長期的に企業価値を高めるための戦略を再構築して株主の期待に応えていきたい」としている。
一方、統合否決を受け、アイン側では「CFSとはかねてから、お客様の健康維持に貢献することに最大の価値を置いた経営理念を共通認識とした上で、両社を取り巻く経営環境の変化への対応について意見交換を重ねてきた。それぞれが得意とする調剤薬局事業とドラッグストア事業を融合し、経営統合することが、付加価値の高いサービス提供を可能にするものとして、わが国におけるトータルヘルスケアのリーディングカンパニーの創設を目指し、両社一丸となって推進してきた。CFS株主の十分な賛同が得られず、その機会が失われることは誠に遺憾である。今後は引き続きCFSとの友好と信頼の関係を築くと共に、単独での企業価値の向上に取り組んでいく」としている。
なお、イオンの岡田元也社長は、現時点ではTOB(株式公開買い付け)は考えていないとコメントしている。
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