メディセオ・パルタックホールディングス(メディ・パル)と三菱商事は13日、医薬品、医療材料などの病院内で扱う物品の購買、配送、管理を病院から受託するSPDサービス事業を共同で展開すると発表した。三菱商事のSPD事業は、日本で最大のシェアを誇る日本ホスピタルサービス(NHS)が大病院を中心に医療材料の管理を軸にサービスしており、メディ・パルの医薬品管理を加えることで「医薬品から医療材料までをトータルで取り扱うSPD」を目指す。
これは昨年9月に両社が発表した包括業務提携に伴う具体化の一環。SPDの共同事業化のため、メディ・パルは、三菱商事の完全子会社NHSの株式を7月13日に34%を取得する(金額非開示)。今後、契約病院の了解を得つつ、メディ・パル側のSPD事業を順次、NHS側に集約する。
NHSは、この分野ではトップシェアだが、医療材料に関するSPDを展開し、医薬品は手がけていない。しかし、定額払い制の拡大など大病院での予算管理が厳しくなる中で、医薬品も含め一括して管理するニーズが高まっているという。
そこで、メディ・パル傘下のクラヤ三星堂、メディセオメディカルの医薬品に関するSPD事業を融合し、共同事業化することで、医療機関側のニーズに応えることを狙った。契約病院への医薬品納入拡大も見込む。