科研製薬は12月1日、歯周組織再生剤「リグロス歯科用液キット600μg/1200μg」(一般名:トラフェルミン)を発売する。組み換え型ヒトbFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)を有効成分とする世界初の歯周組織再生医薬品。効能・効果として歯周炎による歯槽骨の欠損で使われる。
リグロスは、用時溶解型のキット製剤であり、適度な粘稠(ねんちゅう)性を持つ外用液剤。歯周炎の病態が進んだときに行う外科的治療法の歯肉剥離掻爬(そうは)手術時に歯槽骨欠損部に塗布することで、歯槽骨の増加など歯周組織の再生に対する有効性・安全性が確認されている。
同社では、世界初の歯周組織再生医薬品であるリグロスの浸透を図るにあたって、まずは大学病院等の歯周治療を専門とする医療施設から段階的に適正使用の普及を進めると共に、流通については希少疾病用医薬品・医療機器に強い医薬品卸大手アルフレッサグループのエス・エム・ディが担う。