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日本製薬工業協会の広報委員会は9日に総会を開き、任期満了に伴う役員改選で、新委員長に與五澤克行氏(三共製品戦略部長)を選任した。患者との関係強化に努めてきたが、今年は一般市民も含めた情報提供活動を強化し、製薬産業に対するイメージアップを図りたい考えだ。
背景には、製薬産業への信頼感が7割を超える一方で、「情報を積極的に提供している産業」「消費者の声を聞こうとしている産業」と認める人は、2割程度に過ぎないという製薬協の調査結果がある。
與五澤氏は「反省しないといけない」と述べた上で、「いま個人がインターネットを通じて情報を入手しているが、その点に製薬協としても対応できるようにし、患者や生活者が望む情報を提供していこうと考えている」と説明し、イメージアップに取り組む姿勢を強調した。