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厚生労働省医薬食品局は、薬学教育6年制の実施に伴う新しい薬剤師国家試験のたたき台をまとめ、「薬剤師国家試験出題制度検討会」に提出した。「必須問題」「一般問題」「実践問題」に分け、問題数は330問(現行240問)、試験時間は630分(同600分)という内容。検討会では問題数を増やす方向にはなったものの、たたき台には異論が相次ぎ、引き続き議論することになった。
これまで自由討議を行ってきた中で、突然、たたき台が提出された。同局は、共通のイメージを持って話し合うため「あえて一石を投じた」と説明。今後の議論によっては「原形をとどめないくらい修正されることも想定している」という。
現行の出題基準では、出題分野を[1]基礎薬学[2]医療薬学[3]衛生薬学[4]薬事関連法規および薬事関係制度””と規定している。
それに対し「たたき台」では、薬剤師に必要な基本知識を問う「必須問題」(90問)、計算問題を含む複数の知識を問う「一般問題」(90問)、実践に即した知識や技能などを複合的に問う「実践問題」(150問)””の全330問とすることが示された。
試験時間としては、必須問題が1問を1分、一般問題は1問2分、実践問題の基礎薬学(30問)は1問2分、複合的問題(120問)は1問2分と想定し、計630分を提示した。
検討会では、一問一答形式を想定している必須問題については、出題分野や出題形式がCBT(共用試験)に似てしまう可能性が指摘された。また、必須問題と一般問題の区分が明確ではなく、「分ける意味がどこにあるのか」なども意見も出た。
これに対して同局は、「これだけは身につけておいてもらいたいという知識を、一問一答形式の必須問題に集めて問うことができる」と説明。
試験問題数については、教育年限が2年間延びたことから増やす方向には異論はなかったが、たたき台にある330題とするかについては、「2日間の試験日程に収まる範囲の問題数が妥当」などの意見があり、今後の検討課題となった。
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