小林製薬は、糖の吸収を穏やかにすることで、食後の血糖値が高めの人に適した特定保健用食品(特保)「サラシア100」を新発売した。近畿大学副学長・薬学部教授の村岡修氏との共同研究で開発したもので、天然のサラシアを原料とする特許成分ネオコタラノールが、特保の関与成分として初めて認められた。
特許成分「ネオコタラノール」は、熱帯地方に生息する樹木で、昔から健康管理の面で重宝されていた植物サラシアに含まれる有用成分で、この「ネオコタラノール」に糖の吸収を穏やかにする働きがあることが分かったことから、小林製薬では近畿大学と12年にわたり、その有用性を共同研究してきた。
食べ物に含まれる糖質の分子は“数珠つながり”のような状態になっており、糖質が体内に吸収されるにはこの状態から腸内の消化酵素により、一つずつに分解される必要がある。「ネオコタラノール」は消化酵素の働きをブロックし、一つずつに分解することを抑制するため、糖質を体内に吸収されにくくする。
摂取目安量は、食事と共に1粒を1日当たり3粒が目安となっており、税別希望小売価格は60粒(約20日分)2800円。