◆ある薬系大学の教員から興味深い話を聞いた。学籍番号順に学生の成績を見ていくと「偏りが生じる場合がある」というのだ。ある番号の前後で成績の良い学生が連続していたり、逆に成績の悪い学生が続いたりするのだという
◆その大学の学籍番号は学生の氏名を「あいうえお」順に並べて割り振ったもの。本来、成績は番号に相関せず自然にばらつくはず。しかし、実際には偶然とは考えにくいほどの偏りが生じることがあった。その要因は何なのか
◆答えのヒントは、学生が学籍番号順に並んで講義を受けることにあった。学籍番号が近い者同士で友達になりやすい。その友達が頑張って勉強する学生なら周囲の学生も引っ張られて勉強に取り組むようになるし、その逆の場合もある
◆各年次の成績は薬剤師国家試験の合否にも相関する。友達によって成績が左右されるのであれば周囲に良い影響を及ぼすリーダー的な学生を積極的に育成すればいいのではないか。そんな考えからその大学は実際に昨年度から、育成に向けた試行を開始したそうだ。
学籍番号による成績の偏り
2016年09月21日 (水)
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