国民一人ひとりが“自分の健康は自分で守る”というセルフメディケーションの実践が叫ばれているが、そのためには生活者が安心して使いやすい医薬品の開発や適正使用の推進など、総合的な環境整備と調査研究が欠かせない。こうした背景から、佐藤製薬名誉会長の佐藤進氏ほか3人の寄付によって、財団法人「一般用医薬品セルフメディケーション振興財団」が設立された。
同財団は東京都港区の佐藤製薬本社内に置かれ、同社の佐藤誠一社長が理事長を務める。基本財産は約12億円、事業規模は約3億2000万円。電話は03・5412・7365。財団役員は佐藤理事長のほか常務理事に河合良雄氏、理事は秋葉保次、安西祐一郎、大澤利昭、久木田淳、佐藤進、白井克彦、山崎幹夫、渡辺俊介の各氏、監事は嶋口充輝、冨山哲の両氏。
今後は国内外における一般用医薬品の調査研究に対する助成、各種研究会・講演会・シンポジウムの開催や啓発事業等への助成事業など、生活者が疾病の予防と治療に進んで参加できる環境づくりに基本財産を有効に活用することで、国民の健康とセルフメディケーション進展に貢献することを目指す。