「ホクナリンテープ」のジェネリック(GE)薬として今夏追補収載予定の経皮吸収型気管支拡張剤ツロブテロールテープを、久光製薬と明治製菓が共同販売することになった。新薬メーカー同士のGE薬販売という新しい販売形態となる。
共同販売するのはツロブテロールテープ「HMT」の0・5mgと1mgと2mgの3品目。同剤は経皮吸収剤に強い久光の技術を生かして製造した製品。
外用鎮痛消炎剤を軸に整形外科領域で展開してきた久光だけでは、十分な販路開拓ができないことから、呼吸器内科、小児科に強い明菓と共同販売することになり、6日に両社が発表した。
営業は久光のMR400人、明菓のMR700人体制で展開。約3年後のピーク時売り上げは10億円を見込む。
明菓は、GE薬事業の強化を中期経営計画に盛り込んでおり、最終の08年度には現在の倍の100億円を目指しており、今回もその取り組みの一環。今後も、現在決まったものはないものの、このような形での提携は「否定はできない」としている。
久光は、GE薬を明確に事業化はしてないが、これまでに5成分を上市しており、2005年度で8億円の売り上げがあるという。今後の提携については、新薬を含め、得意領域以外への拡大が必要な場合は「どこかと組むのは選択肢」としている。