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インフルエンザの流行‐過去10年では最速

2007年12月05日 (水)

 厚生労働省は4日、「インフルエンザ流行シーズンに入ったと考えられる」と発表した。流行シーズンに入った時期としては例年より1~2カ月程度早く、ここ10年では最も早いという。検出されているウイルスのほとんどはAH1型。

 国立感染症研究所の11月19日~25日までの調べで、定点観測している医療機関1施設あたりの患者数が1.53人と、流行開始の目安の1人を上回ったことから、今回の発表となった。

 国立感染症研究所では、感染症週報・第46週(11月12日~18日分)で、11月下旬以降「インフルエンザの流行が早めに始まる可能性が高い」との見解を示していた。

 今季のインフルエンザは、流行の立ち上がりが非常に早く、11月上旬時点で定点観測医療機関(小児科・内科5000施設)の1施設当たり報告数は、流行開始の目安である1人に近い0.94人に達しており、過去10年の傾向と比べ数倍のレベルにあった。

 報告の4割は5~9歳で、次いで多いのが0~4歳。報告数が多い都道府県は北海道、沖縄、神奈川で、北海道が急激な増加、関東、近畿、中部、中国の各地域からの報告も目立ってきたという。

 また、11月末に厚生労働省から発表されたインフルエンザとみられる児童(保育園、幼稚園から中学校まで)数は、11月24日までの一週間に約1万人増えて2万4300人、うち欠席は6904人に上った。いずれも前年同期に比べ80倍を超える。休校や学級閉鎖などの措置をとった施設も439施設あった。



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