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小林製薬の連結子会社コバショウは臨時株主総会を開き、コバショウとメディセオ・パルタックホールディングス(メディ・パルHD)との株式交換契約を承認した。コバショウの株式20%を保有するスズケンは臨時株主総会を欠席した。
大阪市内で開かれた記者懇談会で小林社長は、経営統合について、「売上高規模の拡大」と「業態卸の創出」をその目的として挙げた。2社連合により年商7000億円規模の、医薬品等小売業者向けの最大手卸が誕生することになる。小林社長は、「小売店でも合従連衡が頻繁に行われ、卸もある程度の規模を持たないと商売にもならない」と、統合の背景には小売業の広域化や規模拡大があると説明した。
また企業再編について、「大が小を単純にとってしまうような合併では、あまりシナジーが発揮されないが、それぞれの分野でナンバーワンとナンバーワンが合体することで、かなり強い卸が出来上がるのではないか」と期待。業態卸としては「パルタックは化粧品では断トツで日本一の卸。日用品は2番手、コバショウはOTC卸ではナンバーワン。この3部門が一つの業態として展開することで、店頭の607割の商品を1社で賄うこともできる」と見解を示した。
経営統合では、第1ステップとして来年1月1日付で、コバショウとメディ・パルHDの株式交換を実施。これにより小林製薬のメディ・パルHDの持株比率は約2・1%で、708番目にランクされる。弟2ステップとして来年4月1日付で化粧品、日用品、一般用医薬品卸売事業を展開するパルタック事業に、コバショウグループを統合する。
来年度以降については、「パルタックが小林製薬の売上高約1100億円のうち、約4300440億円の売上高を握るという構図になり、取引ナンバーワン卸となる。またパルタックからは、ライオンに次いで2番目の取引メーカー順位になると予測している」と説明した。
経営統合後は、一般薬卸としての全国市場シェアが約30%弱になるが、2社統合に向けては中国エリアについて、コバショウが40数%保有する関連企業の健翔の持株比率の引き下げを公取委から求められており、今後、健翔の株式を保有する企業を優先的に調整していく考えを示した。
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