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日本薬学会の次々期(2009年度)会頭候補に、松木則夫氏(東京大学薬学系研究科教授)が決まった。役員等候補者選考委員会で選出し、理事会で決定したもの。理事会では、次期会頭以下の新役員体制も決めた。正式には、第128年会開催前日の明年3月25日に、横浜市のパシフィコ横浜で行われる08年度通常総会で承認される。また08年度の日本薬学会賞など各賞の受賞者も了承された。
次期役員では、会頭候補として、正式に現副会頭の長野哲雄氏(東大薬学系研究科教授)選出した。副会頭候補としては、川嵜敏祐(立命館大学糖鎖工学研究センター長)、09年春の第129年会組織委員長を務める半田哲郎(京都大学薬学研究科教授)の両氏に、松木氏を加えた3氏が選ばれた。
また、日本薬学会賞など08年度の各賞受賞者も決まった。授賞式は08年度通常総会に合わせて行われる。受賞者と受賞研究は次の通り。
【薬学会賞】(受賞4件/応募10件)
▽小田切優樹(熊本大学医学薬学研究部教授):血清蛋白質の分子薬剤学的解明と医薬への応用
▽落合正仁(徳島大学HBS研究部教授):超原子価ハロゲン族化合物の合成とその特性を活用する有機合成反応の開発研究
▽嶋田一夫(東大薬学系研究科教授):核磁気共鳴法を用いた高分子量蛋白質複合体における相互作用解析法の開発と応用
▽山口明人(大阪大学産業科学研究所教授):異物排出トランスポーターの構造・機能とその制御に関する研究
【学術貢献賞】(2件/5件)
▽内藤猛章(神戸薬科大学教授):含窒素化合物の合成を指向した新規合成反応の開発とその応用(第1A部門)
▽高野達哉(帝京大学薬学部教授):動脈硬化におけるコレステロールの蓄積ならびに粥腫形成・進展機構の分子病理学的解析(第3部門)
【学術振興賞】(3件/8件)
▽砂塚敏明(北里大学北里生命科学研究所教授):微生物由来生物活性天然物の創薬に向けた合成研究(第1A部門)
▽阿部郁朗(静岡県立大学薬学部講師):天然物の生合成工学に関する研究(第1B部門)
▽山田清文(名古屋大学病院教授):学習記憶および情動の制御機構と障害に関する神経精神薬理学的研究(第4B部門)
【奨励賞】(8件/20件)
▽池谷裕二(東大薬学系研究科准教授):薬効評価系を目指した脳回路システムの大規模記録
▽市川聡(北海道大学薬学研究院助教授):核酸系天然物の合成研究を基軸とした精密ヌクレオシド合成化学
▽奥野恭史(京都大学薬学研究科准教授):バイオ空間とケミカル空間の包括的相関解析とそのインシリコ創薬への研究展開
▽川上茂(京大薬学研究科助教授):核酸医薬品デリバリーを目的とした糖修飾微粒子キャリアの開発と治療への展開
▽小島宏建(東大生物機能制御化合物ライブラリー機構特任准教授):生体イメージングを目指した近赤外蛍光プローブの開発研究
▽櫻井文教(医薬基盤研究所研究員):35型アデノウイルスを基本骨格とした新規遺伝子導入ベクターの開発および機能評価に関する研究
▽根本哲宏(千葉大学薬学研究院助教授):ジアミノホスフィンオキシド類の配位子機能の開拓を基盤とする不斉遷移金属触媒反応の開発と応用
▽松尾淳一(金沢大学自然科学研究科薬学系准教授):硫黄”窒素結合を活用する有機合成反応の開発とその応用
【創薬科学賞】(2件/3件)
▽抗アレルギー薬塩酸オロパタジンの創製:大島悦男(協和発酵工業医薬研究センター長)ほか
▽新規AT1受容体拮抗薬オルメサルタンメドキソミルの創製:柳澤宏明(第一三共研究開発本部フェロー)ほか
- 【日本薬学会】次々期会頭に長野氏‐薬学会賞等の受賞者も決定
2006年11月24日
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