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オリンパスは、英国の医療機器メーカーのジャイラスグループを完全子会社化する。2008年半ばに買収を完了させる予定。買収によって、成長領域である低侵襲治療用の医療機器の製品ラインナップや海外での販売網を強化する。買収額は約2117億円で、オリンパスの買収案件としては過去最高額となる。
買収方法は、英国法上の一般的な買収手法で、友好的とされる「スキーム・オブ・マネジメント」で実施する予定。買い付け価格は、1株あたり630ペンス(約1426円)。
内視鏡を主力製品として消化器領域に注力しているオリンパスは、06年度を初年度とした3年間の経営基本計画で、低侵襲治療のための外科・処置具などを展開する医療分野の事業強化を重点施策の一つと位置づけている。
今回、市場が拡大傾向にある外科・処置具分野での製品群、販売経路を強化するため、電子メスなどの高周波技術を応用した製品を持つジャイラスを子会社化することになった。
オリンパスは、買収によって、ジャイラスの得意分野である米国での婦人科、泌尿器科領域を中心とした販路を活用することで、世界での販売網を拡充、外科・処置具分野の競争力を強化する。さらに、内視鏡と治療機器を組み合わせた営業活動を展開していく考えだ。
菊川剛社長は、都内で開かれた記者会見で、「買収を通じ、(主力である)医療分野のビジネス基盤を強化することで、医療に貢献したい」と強調。オリンパスメディカルシステムズの森嶌治人社長は、ジャイラスを子会社化することで、「安全で安心できる高効率の医療手段を提供し、世界の医療機器事業で尊敬されるブランドとなる」と意気込みを語った。
オリンパスの07年3月期の医療事業の売上高は3117億円、ジャイラス社の06年12月期の売上高は2億1334万ポンド(約482億円)となっている。
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