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グローバル早期臨床試験推進のための大学病院ネットワーク(J”CLIPNET)が発足した。臨床薬理学専門家を擁する6大学がアライアンスを結成。早期フェーズからの国際共同治験に参画する。第I相の臨床薬理試験、第II相の用量反応性(POC)試験を視野に、特に人種差の少ないアジアにおける共同治験を推進していく考えだ。
これまで日本が参加してきた国際共同治験は、ほとんどが検証的な第III相試験に限られており、より早期からの関与が求められていた。こうした課題を解決するため、J”CLIPNETが設立され、韓国などアジアの施設と連携し、第I相段階からの国際共同治験参画を目指していく。
J”CLIPNET加盟の6大学は、高度な臨床薬理試験を実施できる専門臨床試験病床を持ち、臨床薬理学専門家を擁しているのが特徴。各診療科とも連携し、第II相試験以降につなげる体制も整えた。また、フェローシップ制度を設け、高度な知識と技術を備えた医師、CRCの養成にも力を注いでいくことにしている。
J”CLIPNETの運用に当たっては、既にグローバルなデータマネジメントシステムを6大学と韓国の4施設で共有。グローバルタイムラインの遵守に向けた手続きなどの標準化に関しても検討中だという。まだ具体的なプロジェクト参画に向けた青写真は描かれていないが、今後の実績がJ”CLIPNETの行方を占う大きなカギとなりそうだ。
J”CLIPNET発足時の加盟大学病院は、大分大学病院、昭和大学病院、聖マリアンナ医科大学病院、北里大学東病院、浜松医科大学病院、愛媛大学病院の6施設。
- 関東地区の国立大学6病院が「大学病院臨床試験アライアンス」を設立
2006年06月16日
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