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【徳島大】狭心症薬に新たな薬効か‐心肺停止後の生存率向上

2016年04月05日 (火)
座間味氏

座間味氏

 徳島大学病院薬剤部の座間味義人氏らの研究グループは、心肺停止患者の社会復帰率向上に役立つ薬を既存薬の中から発見するドラッグリポジショニング研究に取り組んでいる。約300万人の国内のレセプトデータベースから心肺停止患者のデータを抽出し、入院後1カ月以内に投与された薬と生存退院の関係を解析。狭心症治療薬のニトログリセリンなど2種類の候補薬を見出した。今後、動物実験などで解析を進める計画だ。

 横浜市内で開かれた日本薬学会年会のシンポジウムで座間味氏が研究の概要を発表した。心肺停止患者の1カ月生存率は現在約12%。心肺蘇生法の進歩によって救命率は少しずつ高まってきたが、それでも心肺が停止すると10人に1人しか生存できないのが現状だ。座間味氏らは、こうした現状を改善したいと考え、研究に着手した。


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