イーピーエスは、医療機器を扱う日本アメリケア(NAC、東京都武蔵野市、社長・澤田誠氏)の薬事コンサルティング部門を買収し、1日から医療機器開発支援市場の積極的な開拓に乗り出した。昨年の改正薬事法で医療機器開発にもGCPが適用されたことから、今後の需要増を見込んだ。経験が重視されるという医療機器の薬事でNACのノウハウを取り入れることで、大手メーカーから日本に拠点のない海外メーカー、ベンチャー企業まであらゆる顧客からの臨床試験支援を含む受託の獲得を目指す。
NACは、医療機器の輸入販売のほか、医療機器開発の薬事コンサルティングを行っていた会社。コンサル要員の不足という問題を抱えていたNAC、医療機器開発部門を強化したいEPSと、両社の思惑が一致し、EPSが薬事コンサル事業を譲受することで5月30日に契約締結となった。買収金額は明らかにしてない。
買収に伴いEPSの医療機器開発部門は、NACの担当者5人を取り込み、20人体制となり、コンサルと共に、海外も含めた臨床試験支援のサービスの強化も図る。それにより2007年9月期には、現在の倍の3億円の売り上げを計画している。
NACの澤田社長は、機器メーカーでの経験など機器開発に詳しく、近くNAC社長を退任し、EPSの医療機器開発部門のトップとなる。澤田氏は、これまでの経験とノウハウを生かし「機器開発支援ではトップクラスを目指したい」と話している。