田辺三菱製薬は、1日1錠で肝臓に直接作用し、消化器全体をメンテナンスする新タイプの胃腸薬「タナベ胃腸薬ウルソ」(第3類医薬品)を、14日から新発売する。
加齢に伴って「脂っこい料理が食べられなくなる」「食べると胃がもたれる」症状の一因として、肝臓の機能が低下し、脂肪分解を助ける胆汁酸の分泌が減少することが指摘されているが、同品の有効成分ウルソデオキシコール酸(胆汁酸の一種)は、肝臓に直接作用して胆汁酸分泌を増加させることで、膵液の分泌や胃排出の促進、膵リパーゼの活性化を図り、さらには肝細胞を保護して胆汁酸分泌機能を維持する。
2013年度の胃腸薬市場(一般用医薬品)は540.5億円で、制酸やH2ブロッカーなど全ての胃腸薬の種類がダウントレンドにあり、胃腸薬市場全体で根本的な拡大が困難な状況下にあるという。
こうした中、「タナベ胃腸薬ウルソ」は、胃腸薬市場におけるコア・ターゲットに向けての改めての市場形成に加えて、機能性飲料・食品を含む中性脂肪・コレステロール市場(1731億円)にもチャレンジし、16年度売上高は7億円を目指し、その後もさらに高い目標に向けて取り組んでいく考え。
広告宣伝面では、4月から歌手の八代亜紀が歌う「もたれちまった悲しみに」のTVCMを放映して、同品による“肝臓からの消化器メンテナンス”を提案していく。