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【抗アレルギー薬市場が活性化】
ノバルティスファーマは、抗アレルギー薬「フマル酸ケトチフェン」を配合したアレルギー専用「ザジテンAL」シリーズを8日から全国の薬局・薬店、ドラッグストアで発売した。また、大正製薬も同成分を配合した点眼薬「アイリスアレスト」を15日から発売開始する。花粉・ハウスダストなどによる目や鼻のアレルギー症状に優れた効果を発揮する。
「フマル酸ケトチフェン」は、ノバルティスファーマで開発された抗アレルギー薬。日本では1983年に、医療用医薬品のアレルギー性疾患治療剤「ザジテン」としてカプセルが発売されて以来、アレルギー疾患に広く処方されている。
現在、抗ヒスタミン作用だけを持つ第1世代抗ヒスタミン薬に代わって、医療現場では抗ヒスタミン作用に加えて、肥満細胞からのケミカルメディエーターの遊離抑制や好酸球浸潤の抑制作用を併せ持つ、「フマル酸ケトチフェン」など第2世代抗ヒスタミン薬による治療が主流になっている。
ノバルティスファーマが行った消費者調査によれば、抗アレルギー薬に対する認知はいまだに低いものの、アレルギー症状誘発の抑制効果を持つ薬を使いたいと望む患者は多く、市場は拡大しそうだ。
今回、ノバルティスファーマから発売される「ザジテンAL」シリーズは、「ザジテンAL鼻炎カプセル」「ザジテンAL鼻炎スプレー」「ザジテンAL点眼薬」の三つ。
一方、「アイリスアレスト」を発売する大正製薬はこれまでに、フマル酸ケトチフェンを配合した一般用医薬品として、点鼻薬「パブロン点鼻Z」や内服薬「パブロン鼻炎カプセルZ」を発売している。今回、同社の目薬ブランド「アイリス」から「アイリスアレスト」を発売することで、花粉やハウスダストによって起こる各種アレルギー症状に対応する製品を取り揃えることになる。
税込み希望小売価格は、「ザジテンAL鼻炎カプセル」が10カプセルで1260円、20カプセルで2100円、「ザジテンAL鼻炎スプレー」が8mLで1449円、「ザジテンAL点眼薬」が10mLで1449円。「アイリスアレスト」は10mLで1480円。
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