TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【欧州委員会】HER2陽性早期乳癌に対し「ハーセプチン」の適応追加を承認

2006年05月30日 (火)

 HER2陽性の早期乳癌の術後補助療法として、欧州委員会は「ハーセプチン」の追加適応を承認した。申請から3カ月の承認となった。日本では同適応で、スイスロシュが今年後半に申請を予定している。

 HER2は、癌を誘発する遺伝子によって産出される蛋白質。HER2陽性乳がんでは、癌細胞表面で同蛋白量が増加しており、通常の化学療法に対する反応が悪いケースが多いため、癌の進行、再発の可能性が高まる。女性乳癌患者の約203割が陽性乳癌といわれる。

 「ハーセプチン」は抗HER2ヒト化モノクローナル抗体で、HER2に結合してシグナル伝達を阻害するなどによって、増殖を抑制する。日本の医療機関も参加した大規模臨床試験「HERA」では、術後標準的化学療法後に同剤を投与した場合、化学療法単独に比べ癌再発リスクを46%減らしたという結果が示されており、欧州への申請もこのデータに基づいている。

 既に欧州では、乳癌の適応があり、早期乳癌を含め、悪性度の高い乳癌の全ステージの女性患者が、この治療が可能になる。



‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術