日本臓器製薬は漢方分野への進出を本格化する。進出の足がかりとして6月8日には漢方処方に基づいて天然生薬から抽出した漢方ドリンクシリーズの「龍泉」(医薬品)を展開させる。女性に多く見られる肥満やむくみ、不眠、足腰の冷え、肩こりなどの効能・効果で商品群を構成する。
今回新発売する商品は、防已黄耆湯、八味地黄丸、加味帰脾湯、当帰芍薬散の漢方処方。これらの処方のドリンク剤は同社が初めて採用した。天然生薬から直接、水でじっくり加温抽出する「湯」の用法に基づいた製法を用いている。砂糖不使用のため1本2キロカロリーに抑えた。抽出液を一切加工していないため、漢方薬独特の苦みや渋みがある。
“龍泉”は中国北京にある龍泉寺から引用。「龍泉一内服液」といった形で、開発番号を入れ商品名にした。
一方、後発での発売となる十全大補湯の処方は、従来のマスチゲンブランドを採用し、「マスチゲン・漢方内服液」(医薬品)の商品名で同時に新発売し、漢方ドリンクシリーズに加える。
同シリーズは、むくみや更年期障害、手足の冷え、肩こり、貧血などを効能・効果に打ち出し、女性にターゲットを絞る。
日本臓器では今秋以降にも生薬成分を含有した商品も展開していく考えで、漢方・生薬分野への積極的な展開を目指す。
パッケージは1日に必要な量の3本セットを一箱に納め販売。「龍泉・一内服液」「同・三内服液」「同・六内服液」「同・内服液」「マスチゲン漢方内服液」それぞれ1箱(30mL×3本)1439円から。