沢井製薬は29日、2008年3月期業績について売上高、利益額ともに当初予想値を大幅下方修正し、連結売上高は中間期180億円(前回予想比7.9%減)、通期365億円(同9.4%減)となる見込みだと発表した。
売上未達成の要因として、▽昨年度新規に取引を開始した約1万軒の調剤薬局について売上伸長を計画していたが、ジェネリック(GE)医薬品採用姿勢が消極的で売上の伸びが鈍化▽先発メーカーのGE参入防衛策の徹底や競合他社との競争が激化したことで新製品の出足が鈍く低調に推移した‐‐ことを挙げている。
利益面では、在庫圧縮の必要性から生産調整を進めたことで原価率が上昇し、売上総利益が予想を大幅に下回った。このため業績予想(連結)を中間期で営業利益15億8000万円(前年同期比41.7%減)、経常利益12億6000万円(52%減)、中間純利益5億3000万円(62.7%減)に。また通期で経常利益39億円(16.9%減)、営業利益31億円(28.5%減)、当期純利益16億円(29.2%減)と大幅に下方修正した。