◆先日、東京で開かれた「チョコレート摂取による健康効果研究成果発表会」で、チョコレートに含まれているカカオプロテインの便通改善効果が報告された。帝京大学と明治の共同実証研究の成果。これまで、カカオ豆に含有されるポリフェノールの認知症予防、血圧抑制、動脈硬化リスクの軽減、善玉コレステロール増加などの健康増進効果は既に判明している
◆今回の実証研究は、20歳以上50歳未満の排泄回数が週平均4回以下の女性を対象に実施され、「排便回数」「便色」「便量」の項目で高カカオチョコ摂取群がホワイトチョコ摂取群を大きく上回る結果となった。大腸まで届くカカオプロテインは、便かさを増加して腸内細菌を活性化する作用機序も解明されている
◆近年、便秘の増加に伴い、男女ともに大腸癌による死亡率が急増している。おいしいチョコレートを食べることが便秘解消、ひいては大腸癌予防につながるのは一石二鳥だ。とはいえ、食べ過ぎは肥満や糖尿病の要因になるので、やはり適量の摂取が肝要ということだろう。
チョコレートで便通改善
2015年12月11日 (金)
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