社会保障審議会医療部会は4日、2016年度診療報酬改定の基本方針案を大筋で了承した。地域包括ケアシステム推進の取り組みを強化し、かかりつけ薬剤師・薬局を評価する一方、残薬や重複投薬、不適切な多剤投薬の削減、かかりつけ機能を発揮できていない門前薬局の評価を適正化する方針を盛り込んだ。
基本方針案は、2日の医療保険部会でも議論し、「不適切な長期投薬」の記載を盛り込むことに委員から疑問も示されたが、概ね了承している。その中で、重点課題の地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携に関する視点では、多職種の活用によるチーム医療を評価し、患者の薬物療法の有効性・安全性確保のため、服薬情報の一元的把握とそれに基づく薬学的管理・指導が行われるようかかりつけ薬剤師・薬局の機能を評価する。
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