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バイオチップコンソーシアム(JMAC)の設立総会が、東京霞が関の霞が関東京會舘で開かれた。総会では初代会長に、三浦秀巳氏(東芝執行役常務ディスプレイ・部品材料統括)が選出された。正会員48法人で発足したJMACは、今後早い時期に三つのワーキンググループを立ち上げ、バイオチップの産業化に向けた標準化を加速させていく考えだ。
DNAチップをはじめとするバイオチップは、大学などの研究機関や製薬企業の研究所で広く使われているが、これまで標準化が進んでいなかったため、産業利用が大きく遅れていた。一方、米国ではバイオチップの標準化団体が設立され、業界推奨が示されてきている。こうした状況に危機感を感じた産業界が中心になり、バイオチップの産業化を促すことを目的にJMACが立ち上げられた。
中心となる活動は、「事業企画・推進」「標準化」「対外連携」の三つのワーキンググループ。特に基盤となるのが「標準化」で、これがJMACの活動の最大目的となる。具体的には、研究目的から産業化へのシフトを目指し、標準化案を策定。チップの国際標準化に向けた提言を進めていく。
また、「事業計画・推進」グループでは、出口戦略としてのチップの産業化創出を行うことを目的とし、「対外連携」グループでは、米国の標準化団体「MAQC」との連携を念頭に、業界として意見を具申していくとしている。
08年3月までの第1期事業計画としては、まずバイオチップの標準化に関わる調査事業を進める。欧米の活動や報告書を調査することで、日本のバイオチップ産業化に向けた課題を洗い出していく。同時に、米国など海外団体・企業と協業体制の可能性を求め、JMACの活動もアピールしていくことにしている。国内においては、標準化のためのアクションプラン策定を進めていく。
なお、副会長には、阿部晃一(東レ取締役研究本部長)、山藤清孝(かずさディー・エヌ・エー研究所理事)の両氏が選出された。事務局長は中江裕樹氏(メディビック取締役副社長)が務める。第1期の理事法人は以下の通り。
キャノン、シースターコーポレーション、ジーンケア研究所、DNAチップ研究所、東芝、東レ、ハプロファーマ、三菱レイヨン、メディビック、横河電機、かずさディー・エヌ・エー研究所。
- バイオチップコンソーシアムが正式発足へ
2007年10月16日
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