富士薬品(さいたま市、社長高柳昌幸氏)は、東京多摩地区の西南部を中心にドラッグストアを展開するドラッグストアバイゴー(青梅市、社長明神正雄氏)と資本・業務提携を行うことで合意、このほどバイゴー株式の約93%を取得した。
富士薬品は配置薬販売事業、医薬品製造事業のほか、「セイムス」の店名で関東を中心にドラッグストア事業を展開している。さらに近年、全国各地の中堅ドラッグ企業を買収、または資本提携等によるグループ化を急速に進めてきた。昨年度のグループドラッグ14社の売上高は約1040億円、約400店舗(連結対象でないユタカファーマシーは除く)。一方、バイゴーは郊外を中心にドラッグストア、調剤薬局を約80店舗展開し、売上高は約230億円。
今後は、バイゴーの強みである地域に密着した提案型の営業力と、富士薬品の強みであるヘルスケア事業における総合力を相互に活用するなど、より広範で強固・密接な関係を構築していく。PB商品など仕入れ面、情報・物流システム、人材教育等の詳細な推進内容を速やかに検討していく予定。買収額は公表していない。
なお、バイゴーの明神社長は退任し取締役会長となるほか、新たな代表取締役社長として富士薬品が清田滋常務を派遣する。