“関連検索: OTC 口唇ヘルペス 大正製薬 グラクソ・スミスクライン
大正製薬、グラクソ・スミスクライン(GSK)の両社は9日から、医療用の抗ヘルペスウイルス成分アシクロビルを配合したスイッチOTC医薬品を新発売する。商品名は大正製薬が「ヘルペシア軟膏」、GSKが「アクチビア軟膏」の同一成分2ブランド製品で、一般用医薬品として初めて「口唇ヘルペスの再発」の効能を取得した。
有効成分のアシクロビルは、GSKの前身の一つであるバローズ・ウエルカムによって1974年に開発され、抗ウイルス成分として世界100か国以上で使用されている。日本ではヘルペス治療の医療用医薬品として、GSKが「ゾビラックス軟膏5%」(一般名アシクロビル軟膏)を販売しており、今回発売される両製品ともに、医療用と同じくアシクロビルを5%配合している。
唇やその周囲に小さな水ぶくれができる口唇ヘルペスは、症状が治まった後もウイルスは潜伏し、体力や抵抗力が低下するとウイルスが活性化して症状を再発する。再発の場合は一般的に症状が軽く、ピリピリ・チクチクといった兆しを感じるので、自己判断ができる。初めて発症したと思われる場合は重症になる場合もあり、自己判断はできないため、OTC医薬品では「口唇ヘルペスの再発」(過去に医師の診断・治療を受けた人に限る)の効能となった。
口唇ヘルペスの罹患期間は、発症から治癒まで5日02週間程度かかる。臨床試験では、原則1日305回、7日間の塗布で、口唇・顔面ヘルペスの症状に対する著効と有効の割合は86・7%(150症例中130例)で、やや有効を含めると98・0%の患者に効果が見られた。
用法・用量は1日305回、適量を患部に塗布する。税込み希望小売価格は、いずれも2g入りで、大正製薬の「ヘルペシア軟膏」が1250円、GSKの「アクチビア軟膏」が1155円。
なお、両社とも製品の発売に合わせて、口唇ヘルペスの啓発ウェブサイトも開設し、生活者に向けた情報提供に積極的に取り組んでいく。
関連検索: OTC 口唇ヘルペス 大正製薬 グラクソ・スミスクライン“