厚生労働省は18日、厚生科学審議会科学技術部会に2006年度戦略研究課題の進捗状況を報告した。06年度は、癌対策とエイズ予防の戦略研究を中心に取り組んでいくことが示された。
06年度の課題は、癌対策のための戦略研究(厚労省健康局総務課がん対策推進室)が「乳癌検診における超音波検査の有効性を検証するためのランダム化比較試験」「緩和ケアプログラムによる地域介入研究」の2課題。エイズ予防のための戦略研究(エイズ予防財団)は「男性同性愛者を対象としたHIV新規感染者及びAIDS発症者を減少させるための効果的な啓発普及戦略の開発」「都市在住者を対象としたHIV新規感染者及びAIDS発症者を減少させるための効果的な広報戦略の開発」の2課題となっている。
研究プロトコール策定に当たっては、研究リーダーの裁量を広げるため、プロトコールの概要(研究対象、研究方法及びアウトカム)のみを示すこと良いとすることとした。
さらに厚労省は、07年度の戦略研究課題候補についても示した。07年度は行政ニーズに基づき、研究課題を網羅的に把握し、公平な観点から選定すると共に、実現可能性を検討するため、省内の科学技術調整官会議等での議論を経て、候補を絞り込み、最終的には同部会での審議を経て、最終選定する方針。
候補課題mp研究期間は07年から11年まで。候補として、▽感覚器戦略研究▽確実・安心な妊娠・出産のための戦略研究▽次世代健全育成戦略研究▽腎疾患対策戦略研究▽高齢者運動機能回復のための戦略研究””が挙がっている。