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総合化成品メーカーのメルクの医薬品事業とセローノ・ジャパンが統合したメルクセローノが10月1日に設立された。今後、08年上半期に承認取得を見込む「アービタックス」などを戦略品と位置づけ、MR80人体制で癌領域や不妊治療領域などで営業活動を行っていく方針。本社である独メルクとスイスセローノが今年1月に統合したことを受けてのもの。
営業体制は、ビジネスユニット制を採用し、癌、リプロダクティブ・ヘルス、代謝性内分泌、ライフサイクルの四つを設置。当面はセローノ側が保有していた低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症治療剤「ゴナールエフ」、下垂体性小人症治療剤「サイゼン」などの情報提供を行っていく。
今後、承認申請段階にあるアービタックスの上市を足がかりとして、国内の抗癌剤市場に参入する。それに伴い、MRの増員も検討する。
社長には、独メルクオンコロジー部門のアジア太平洋地域責任者であったウェイン・パタソン氏が就いた。本社は、品川区上大崎2・13・17。資本金は1億円。06年度の売上高は合計3000万ユーロ、社員数は200人。
パタソン氏は、「癌と不妊治療は日本が直面している問題。また、日本の(医薬品市場は)拡大傾向にある」とした上で、「日本のマーケットはわれわれにチャンスを与えてくれるだろう」と、日本での今後の事業展開に期待感を示した。
独メルク日本法人には、ジェネリック薬やアナフィラキシーショックの補助治療薬「エピペン注射液」などを扱うメルク製薬と、化成品事業と医薬品事業を保有しているメルクがあった。メルクセローノの設立によって、メルクは化成品メーカーとして事業活動を進めていく。
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