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鼻汁鼻かみ液でインフルエンザ診断‐国内で初承認

2007年10月02日 (火)

 インフルエンザウイルスを検出する検体として「鼻水鼻かみ液」が、国内で初めて「QuickVueラビッドSPinflu(ラビッドSP)」に認められた。検出検体としてはこれまで、鼻腔拭い液、鼻腔吸引液、咽頭拭い液が用いられてきたが、「鼻水鼻かみ液」が承認されたことで、従来の検体採取法に比べて、不快感や苦痛が軽減されるものと期待される。

 「ラピッドSP」はDSファーマバイオメディカル(大日本住友製薬の100%子会社)が製造販売している製品で、A型およびB型インフルエンザウイルス抗原を特異的に認織する2種類のモノクローナル抗体を用いたイムノクロマトグラフィー法による抗原検出キット。特別な器具を必要とせず、迅速、簡便に、患者の鼻腔・咽頭中のA・B型インフルエンザウイルスを鑑別して検出できる。2005年1月から販売されており、操作の簡便性に加え、反応の迅速牲や高い検出感度から、多くの医療機関で繁用されている。

 検出検体として、従来の鼻腔拭い液、鼻腔吸引液、咽頭拭い液に加えて、「鼻水鼻かみ液」が認められたことで、特に小児患者の診療などで利便性が高まった。「鼻水鼻かみ液」を用いることによる臨床性能に関しては、従来の鼻腔拭い液検体と同等の成績が得られている。



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