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ファイザーの岩崎博充社長は21日都内で記者会見し、人員削減後の新体制を発表した。営業体制は、日本で最大規模だったMR体制を2900人から2400人に縮小。営業所とは別に全国30カ所程度にサテライトオフィスを新設することなどで機動性、生産性を高め「現在のシェア(約5%)を維持する」と表明した。また、閉鎖する名古屋の中央研究所は独立させ、2008年4月にも新薬の研究開発を行う新会社を新設することを明らかにした。
新会社は約80人でスタート。重点的に研究してきた消化器疾患、鎮痛の領域で研究開発を行い、臨床開発まで展開することを検討している。ファイザーは新薬候補化合物の提供、知的財産、施設・機器の面で支援する。ファイザー側の資本関与、起業資金、社長など詳細は日米欧の投資家と交渉中。従業員による買収(EBO)による設立との報道は「存じ上げないこと。憶測」と述べた。