「漢方セラピー」「カンポウ専科」など、症状や目的別に選びやすい一般用漢方薬ブランドを展開するクラシエ薬品は、関節のはれや痛み・むくみを改善する「『クラシエ』漢方九味檳榔湯(クミビンロウトウ)エキス錠」と、時々しびれがある関節痛・神経痛を改善する「疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)エキス錠クラシエ」の2処方(いずれも第2類医薬品)を新発売した。症状を簡潔に表現したコピーと、膝の関節部位のイラストをパッケージに表示するなど、関節のトラブルに合わせた分かりやすい訴求で、50~60代をコアターゲットに展開していく。
加齢や肥満、筋力低下などにより軟骨がすり減ったり、関節が変形するなど、関節の異常が原因で起こりやすい関節痛。40代以上になると多く見られる症状で、同社が昨年行った調査でも50代以上では約2割が「関節痛で悩んでいる」との回答が見られているという。さらには、関節痛で悩む人の多くが、様々な症状を併発しているようで、中でも「関節のはれ」48%、「手足のしびれ」35%といった症状が多かった。
新たに加わった2処方の製品は、いずれも鎮痛作用のある生薬を配合し、痛みが起こる原因に働きかけるため、痛みを改善するだけでなく、関節痛と共に起こりやすい症状にも効果を現す。
「『クラシエ』漢方九味檳榔湯エキス錠」は、日本の経験方として使用されている薬方「九味檳榔湯」の漢方製剤で、全身倦怠感があり、特に下肢の倦怠感が著しい人の関節のはれや痛み、むくみを改善する。疲労倦怠感、更年期障害、神経症や胃腸炎にも効果がある。飲みやすいフィルムコート錠で、成人(15歳以上)1回3錠を1日3回、食前または食間に服用する。税別希望小売価格は126錠3000円。
「疎経活血湯エキス錠クラシエ」は、漢方の古典といわれる中国の医書「万病回春」に収載されている薬方「疎経活血湯」の漢方製剤で、しびれがある関節痛や腰痛、筋肉痛などに効果がある。栄養を補い、血行を促すことで、しびれのある関節痛を改善する。成人(15歳以上)は1回4錠、15歳未満7歳以上は1回3錠、7歳未満5歳以上は1回2錠を、それぞれ1日3回食前または食間に服用する。税別希望小売価格は168錠3000円。