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富士経済は、今年105月にかけて行った化粧品の市場調査結果をベースに、化粧品全体市場を分析・考察した結果をまとめた。それによると2006年は2兆2143億円(前年比0.2%増)で、中でも通信販売を主体とするスキンケア商品が前年に引き続き市場を拡大(2100億円)しており、今後も高い伸長が期待されるとしている。さらに、480人の女性を対象としたインターネットによる消費者調査では、紫外線をカットするスキンケア商品を通年で使用している人が5割を超えるなど、紫外線に対する意識の高さも示された。
同調査報告書は「化粧品マーケティング要覧2007総括編」として、スキンケア全7カテゴリーの市場分析に加え、消費者調査からスキンケアに対するトレンド分析結果をまとめている。
化粧品市場全体では、06年は2兆2143億円で、販売形態別ではカウンセリング(販売)が63%、セルフセレクションが37%という構成。チャネル別販売動向では、主に化粧品店、薬局・薬店、量販店で縮小が続いており、ドラッグストアと通信販売が継続して伸びた。特に化粧品店、薬局・薬店は店舗数も減少しており、チャネル専用ブランドの展開でドラッグストアとの差別化を図っているが、実績では縮小する結果となった。
化粧品市場のメインチャネルとなっているドラッグストアは、05年から06年にかけて大型ブランドがドラッグチャネル向けに相次いで投入されたこともあり、実績が拡大した。07年の化粧品市場見込みは、0.2%増の2兆2189億円としている。
注目される市場として挙げているのが、スキンケア市場の約5分の1を占め、2100億円となった通販系スキンケア商品。スキンケア市場の伸びが05年が3.3%増、06年が0.7%増と鈍化しているのに対し、通販系スキンケアは12.6%、4.7%と好調に伸びている。最近ではインターネットの口コミサイトや、関連雑誌などによる関心の高まりから幅広い層を取り込み、市場を拡大している。スキンケア市場が08年まで年率1%弱の成長にとどまるのに対し、通販系スキンケアは5%台の伸長を予想している。
一方、消費者調査は今年5月末に、20049歳の女性480人を対象に実施。美白スキンケア商品を現在使用している人(198人)、過去に使用したが現在は未使用の人(159人)、未使用の人(123人)の3層に分けて分析した。
美白スキンケアの使用状況別の肌の悩み(複数回答)では、現在使用している人の悩みのトップは「シミ」で71.2%。次いで「毛穴の開き」64.1%、「毛穴の汚れ」53.8%、「くすみ」51.0%の順となった。美白主要成分に対する認知度(複数回答)では、美白スキンケアの使用状況にかかわらず、ビタミンC、アルブチン、リノール酸が上位3成分であった。
紫外線カット製品を使用しているという383人に、紫外線カット製品の使用期間について聞いたところ、美白スキンケアの使用状況にかかわらず、紫外線カット製品の使用期間は「ほぼ1年中使用」がトップであった。特に現在使用している人では、50%以上が年間を通じて使用していた。
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