舛添要一厚労相の提案を受けて、全国知事会(会長麻生渡福岡県知事)との意見交換会が11日に開かれた。意見交換会には知事会側から麻生会長ら7知事が出席。厚生労働行政全般について意見交換した。
意見交換では、知事会側から厚生労働行政全般にわたる要望が出された。特に、深刻な医不足の解消や医療制度改革に伴う療養病床の再編については、「現場がきちんと分かっていない」など、厳しい批判が相次ぎ、「国はもっと地方の実情や現場の声に耳を傾けるべき」だと、問題解決への取り組みを要望した。
終了後に会見した舛添厚労相は「今回はキックオフ的な会合だった」とし、今後も続けていく考えを表明。また、麻生会長も「地方にとって厚生労働行政は大きいな地位を占めており、将来にも直結している」と、意見交換の意義が大きいことを指摘。「ぜひ、この会合を継続したい」と述べた。
舛添厚労相は今後、意見交換会での議論を効率的に進めるため、ワーキングペーパーを作成することをはじめ、「回数を重ねた後は私自身地方へ出向き、視察とした上で議論もしたい」とし、地方視察も視野に入れながら、会を継続していく意向を示した。