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ジョンソン・エンド・ジョンソンは、7月からタクシーの全車禁煙が始まった神奈川県で、タクシー運転手227人(金港交通所属)に「タクシー全車禁煙スタート後の状況」について、アンケート調査を行った。それによると、運転手自身も全車禁煙になったことで、車内環境が向上したことや、清掃が楽になるなどのメリットを挙げる人が多かった。さらに喫煙する運転手の約3割が、全車禁煙のスタートを機に、禁煙に取り組もうとしていることが分かった。
タクシーの全車禁煙化は、大分県、長野県、神奈川県などで行われており、政令指定都市としては名古屋市も実施している。国土交通省によると7月末時点の禁煙車両は3万7709台(概数)に達しており、8月5日からは静岡県内でもスタートされるなど、タクシー禁煙化が急速に広がっている。
同社コンシューマーカンパニーが神奈川県内の運転手に、全車禁煙となっての感想(複数回答含む)を聞いたところ、「車内の空気がきれいになってよかった」が44.1%と最も多く、「車内清掃が楽になった」が23.4%、「お客様に感謝された」が21.6%と続くなど、概ね好評の意見が多かった。
その一方で、全車禁煙前よりも客数が減った(21.6%)、喫煙希望の客とのトラブルが増えた(21.2%)などの声も2割ほどあった。乗客が喫煙を希望した時の対応(複数回答含む)では、「丁重にお断りした」が64.8%、「車を止めて外で吸っていただいた」が7.5%だった。今回は特にトラブルに関する選択肢はなかったものの、乗客の理解を得られるように運転手サイドも気をつかって対応していることがうかがえる。
回答者の約6割に当たる126人の運転手が喫煙者だったが、全車禁煙のスタートを機に、約3割(34.1%)が禁煙を始めようと思っていた。調査協力したタクシー会社によると、一般的にタクシー運転手の喫煙率は高いようで、全車禁煙が運転手自身の禁煙への意識にも影響を及ぼしているようだ。
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