西太平洋地域では3番目
世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局は、日本を麻疹排除状態にあると認定した。同地域では、ブルネイ・ダルサラーム、カンボジアに次いで3番目となる。今回の認定に関しては、国や自治体等の関係者がサーベイランス、疫学調査、検査の徹底等の体制を築き上げてきたことや、ワクチン接種への取り組みが大きく寄与したものと考えられる。今後も、排除状態の維持に向けた取り組みが期待される。日本感染症研究所等の「感染症週報」(第14週:3月20日~今月5日)で紹介している。
WHOの麻疹排除状態認定には、▽最後に確認された土着の麻疹ウイルス株(12カ月以上地域循環した麻疹ウイルス)の存在から少なくとも36カ月が経過し、土着の麻疹ウイルス株の地域循環がなくなっていることが示されること▽麻疹排除の確認が可能なサーベイランスがあること▽土着の麻疹ウイルス株の伝播がなくなっていることを支持する遺伝子型の証拠が存在すること――の三つの基準を満たす必要がある。
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