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小野薬品は15日付けで、是金俊治氏が社長に就任したと発表した。岩井孝司前社長が健康上の理由を訴え交代したもの。岩井氏は6月29日付けで退任を予定している。
15日に開かれた06年3月期同社決算説明会で会見した是金新社長は、「岩井前社長は、4月6日の当社取締役会出席後に体調を崩し、以後1カ月に渡って静養に勤めてきたが、現状では代表取締役の職務を全うすることができないと判断して辞任した。その結果、私が社長に就任することになった」と社長交代の理由について説明した。
社長就任に当たって是金氏は、「岩井前社長は1年未満で退任したが、私自身も岩井前社長同様に、次世代の経営をマネジメントできる人材を育成して早くバトンタッチしたいと考えている」と述べ、「グローバリースペシャリティファーマで、得意分野に特化した研究開発型企業の確立を目指したい」と抱負を語った。そのための具体的施策として、[1]研究開発の確実性の向上とさらなるスピード化、[2]開発パイプラインの充実‐‐を最重要課題として指摘した。
是金氏は、1937年11月3日生まれ。68歳。大阪市立大学経済学部卒業後、65年2月に小野薬品入社。86年取締役営業本部長、90年常務取締役、93年専務取締役、95年代表取締役専務取締役を歴任。2001年から代表取締役副社長に就いていた。