小林製薬は、和漢生薬により自然に近いお通じに導く便秘薬「丸薬七(ひち)ふく」(第2類医薬品)を、25日から新発売した。同品は今年2月に、七ふく製薬(大阪市中央区)からブランド譲受したもので、新パッケージにリニューアルして販売開始となった。これにより小林製薬は漢方・生薬市場における“便秘薬”という新たな分野に進出することになったが、「当社のマーケティング力と販売力によって、より多くの方々に『丸薬七ふく』の良さを伝え、漢方・生薬事業のさらなる成長と、市場の活性化につなげたい」としている。
小林製薬では、漢方・生薬事業を重点事業の一つに位置づけ、これまでも積極的なマーケティング投資を行ってきた。一方、七ふく製薬は、便秘の解消が健康の礎になるとの思想のもと、300年以上の長きにわたり「丸薬七ふく」のブランドを確立してきた。
同品は1690(元禄3)年頃に日本で生まれた和漢薬で、当時は体毒を下す振出し薬「ひゑくすり」名で大ヒットしたという。その後、1867(慶応3)年頃に、類似品が出没したことで「七ふく」の商標名を付けた。1914(大正3)年に振出し薬から丸薬に変更し、「丸薬七ふく」が誕生。そして今年、日本の伝統薬の一つである同品の理念と製品が、小林製薬に引き継がれた。
同社が昨年7月に行った生活者調査では、便秘薬を購入する際に重視する点として、確実な効果、手頃な値段、体にやさしい、信頼感、使い慣れている、穏やかな効き目、効果が強い――など様々な意見が挙げられたが、中でも「穏やかに効くかどうか、体にやさしいものであるかどうかといった点を重視する人が多く、体への負担が少なく、安心できる便秘薬を求めるニーズが高いことが分かった」という。
「丸薬七ふく」は、アロエ、ダイオウ、ケンゴシ、オウレン、オウゴン、センキュウ、サンキライの7種類の和漢生薬を使用した小粒の丸薬で、体調や体質に合わせて量を調節しながら服用できるのが特徴。植物成分100%の力で、自然に近いお通じに導き、お腹が痛くなりにくい。
税別希望小売価格は、420粒1000円、900粒1800円、1500粒2600円。