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バイエル薬品は3日、再生医療の基盤研究を手がけていた研究所、神戸リサーチセンター(神戸市)を年内に閉鎖すると発表した。これは、ドイツのバイエル・シエーリング・ファーマ社が今年6月、研究活動を癌、心疾患、画像診断薬、婦人科の4領域に集約することを決定しており、再生医療領域は研究の方向性から外れたため。
同センターは2004年に日本シエーリングが開設した。理化学研究所発生再生科学総合研究所などに近接する神戸市・ポートアイランドのバイオメディカル創造センターに入居。癌の再発抑制などをテーマに、体性幹細胞というユニークな視点からの再生医療研究に取り組んでいた。
同センター勤務の24人の従業員は、他部署へ異動するか、早期退職制度の適応を受けることになる。研究内容は外部研究機関への導出が検討されるという。
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