キリンビールは、2007年7月に純粋持ち株会社制を実施すると発表した。その中で、医薬カンパニーは傘下の事業会社として分社化されることになった。「キリンファーマ」(仮称)として新たにスタートする。
持ち株会社はグループ全体の経営戦略、投資の優先順位付けなどを行い、傘下の各事業会社は責任が明確化され、自主性・機動性を高めて成長スピードのアップを図る。キリンは「グループ全体の経営資源を各事業領域の成長戦略に基づいて大胆に資源配分する」との方針を示している。
これは、2015年に向けたキリングループ長期経営構想の取り組み」の一環。医薬事業は、引き続き酒類・飲料事業と並ぶ主力事業と位置づけた。その両主力事業をつなぐものとして「健康・機能性食品事業」を「次なる主力事業」として構築することを表明した。同事業は、「キリン・ウェルフーズ」社が行っている。