元特許庁長官の荒井寿光氏は17日、都内で開かれたライフサイエンス知財フォーラムで講演し、生み出される新薬のトレンドが低分子化合物からバイオ医薬品にシフトする中、「知財戦略の役割も変わってくる」と指摘。国際競争が激化する時代に、日本の知財を“数から質へ”攻めに転じる必要があるとし、「地球規模の知財問題に対応するため、世界市民のための特許を考えていかなければならない」と述べ、国際化に対応する医療知財戦略センターの設置を提言した。
荒井氏は、新薬開発の動きが低分子化合物からバイオ医薬品にシフトし、「特許戦略も物質特許だけでなく、製造特許などが大切になる。知財の役割が変わる状況をうまく生かした企業が勝ち残っていくだろう」との考えを示した。
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