エーザイは、次期主力品として期待する抗癌剤「レンビマ」(一般名:レンバチニブ)について、放射性ヨウ素治療抵抗性分化型甲状腺癌の適応で、米国承認を取得した。優先審査終了目標より約2カ月早い承認となった。販売は2月末を予定し、自社のオンコロジー領域の専門MR120人体制で情報提供を行う。日本・欧州でも申請中で、2020年には売上10億ドル(約1184億円)の大型製品に育成する方針。
レンビマは、血管新生や腫瘍増殖に関わるVEGF、FGFR、RET、KIT、PDGFRなどに対して、選択的阻害活性を持つ新規結合型チロシンキナーゼ阻害剤。VEGFR2とのX線結晶構造解析を行ったところ、タイプI、IIに属する既存薬とは異なり、タイプVに属する結合様式を持ったユニークな阻害薬であることが確認され、迅速で強力なキナーゼ阻害作用を示すことが速度論的解析で認められている。
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