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社保庁長官には坂野氏
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柳澤伯夫厚生労働相は24日夕、省内で会見し、31日付で江利川毅氏(日興フィナンシャル・インテリジェンス理事長、元内閣府事務次官)を厚生労働事務次官を充てる幹部人事を発表した。辻哲夫厚生労働事務次官は勇退する。今回の人事について、柳澤厚労相は、年金記録問題の具体的な対応策がまとまり、一段落したことに加え、参院選後に本人から勇退の申し入れがあり、それを汲み取ったと説明。さらに、江利川氏の起用については、「正直、内部登用も考えたが、直面している課題は大きく、新しい目で行政をみなければならない」と指摘。その上で、厚生省での経験も長い江利川氏を起用することにしたとその理由を語った。
また、柳澤厚労相は、村瀬清司社会保険庁長官の勇退を認め、その後任に坂野泰治日本放送協会監事を31日付で充てることも明らかにした。
江利川氏は略歴は次の通り1947年生まれの60歳。70年3月に東大法学部卒業後、4月に厚生省に入省。91年に薬務局経済課長を就任した後、保険局企画課長、大臣官房審議官(年金担当)や同(老人保健福祉担当)を経て、98年に内閣官房内閣参事官室主席内閣参事官に転出。内閣府大臣官房長、内閣府事務次官を務めた後、06年7月に辞職。07年4月に日興フィナンシャル・インテリジェンス顧問、同年7月には同社の理事長に就任していた。
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