全国治験活性化3カ年計画が2005年度で終了したことを受けて、来年度を初年度とする新たな治験活性化長期計画が策定されることになった。11日に厚生労働省で行われた全国治験活性化3カ年計画のフォローアップに関する連絡協議会で、方針が示された。6月にも次期治験活性化計画策定のための検討会(仮称)を開く予定だ。会合の中でオブザーバーとして出席した業界側からは、「グランドデザインを示す必要がある」との意見も出されており、今後こうした点も視野に入れながら、検討作業が進められるものと見られる。
新しい計画策定のための検討会は6月にも初会合を開き、その後月1回のペースで検討が進められる予定。[1]医療機関の治験実施体制の充実[2]治験に関与する関係職員等の構成、確保[3]患者等の治験等への参加促進[4]治験実施企業における取り組み促進[5]医薬品・医療機器の開発にかかる研究開発の促進――などを重点的に検討し、計画を策定していく方針だ。
検討会は日本医師会治験促進センター、国立病院機構本部・ナショナルセンター・大学付属病院の病院関係者、業界関係者、CRCなどの治験関係者、CROやSMOといった治験支援団体、患者団体、倫理や臨床研究登録制度といった制度面の関係者など、10人余のメンバーで構成される見通し。