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人体の保湿成分であるヒアルロン酸の構成成分で、その高い保湿力から新たな美容成分としてN‐アセチルグルコサミン(NAG)が注目を集めているが、このNAGを含んだ新商品を、食品メーカー5社(雪印乳業、森永製菓、ビーンスターク・スノー、日本ミルクコミュニティ、サッポロエージェンシー)が9月から一斉に発売する。NAGは食品素材メーカーの焼津水産化学工業(本社静岡県焼津市)が、カニやエビの殻から世界で初めて量産化することに成功した機能性食品素材で、焼津水産からの共同プロモーションの呼びかけに賛同した5社が、独自のアイデアで新商品を開発した。
9月から順次発売される新商品で、ドラッグストア、薬局・薬店を販売チャネルとするのは、雪印乳業の「グルコサミン500スキム」と、サッポロエージェンシー(サッポロビールの100%出資子会社)の「はずんでキレイ」の2品。このほか森永製菓の「N‐アセチルグルコサミン500ココア」と、ビーンスターク・スノーの「ファインスリム」は通販限定、日本ミルクコミュニティの「きらぷる」は量販店・コンビニルートでの販売となる。
「グルコサミン500スキム」は、1袋にNAG500?を含有した、すっきりとしたヨーグルト風味のスキムミルク。約140mLの水かお湯に溶かして飲用する。発売は9月1日からで、税別希望小売価格は5袋入り400円。
「はずんでキレイ」は、NAG500?を配合した、個装タイプのパウダーサプリメント。コラーゲン1000?のほか、大豆イソフラボン、ヒアルロン酸などの美容成分も含有しながら、コラーゲン特有の臭いを抑え、溶けやすい顆粒に仕上げた。発売は9月10日からで、2g×30包入り3000円。
焼津水産では今年5月、全国の20050代の女性1000人に肌の乾燥に関する調査を行ったところ、全体の77%が何らかの不安を抱えていることが分かった。また昨年秋から今年にかけて、肌の乾燥に悩んでいる女性39人を対象に、NAGとヒアルロン酸の保湿力を比較した試験を行い、NAGがヒアルロン酸よりも高い効果が実証されたという。
同社の坂井和男社長は「NAGは既に一般の食品にも活用されているが、新たに(保湿など)プラスの機能を前面に出していくということに、今回の5社が賛同したということ。今後は、他のメーカーにも呼びかけたい」という。新商品のプロモーションは、5社と焼津水産が共同で行い、各社の商品パッケージには「N‐アセチルグルコサミン500?」を含有していることを認識しやすいよう、共通のロゴマークを標記した。
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