厚生労働省は、2月28、3月1の両日にかけて行われる第100回薬剤師国家試験から、大学別の出願者数を公表する。これまでは、全体の出願者数しか公表していなかったが、大学別の出願者数も明らかにすることで、各大学で実際に何人が受験しなかったのかが把握できるようになる。大学側にとって国試の合格率は、受験生や保護者への大きなアピール材料となるため、一部の大学では国試に受かりそうもない学生を留年させるなどして、合格率を操作しているのではとの疑いがある。今回の措置について厚労省は、「そうした大学にとっては一定の障壁にはなるだろう」としている。
薬剤師国試では、大学別の出願者数は公表していないが、医師や歯科医師など他の医療職種の国試では、各大学の出願者数を公表している。厚労省も「行政として出せる数字、他の職種で出ている数字は公表していく」としており、他の職種と足並みをそろえる形で公表に踏み切った。
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