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過去の知的財産に関連した判例が検索できる「知的財産判例データベース」が公開された。公開したのは千葉市に本社のあるパテントビューロ。裁判所が提供している知的財産に関わる判例データを収録し、データベース化することによって、様々な種類の検索を実現した。知財や法務担当部門などの業務効率化が図られそうだ。
ユーザーは「知的財産判例データベース」にアクセスすることで、事件種別、事件番号、判決年月日、裁判所名などのほか、今までできなかった原審審決、主な争点、審決分類、条文番号など、多くの項目から判例の検索が可能という。
また、日本で初めて、知的財産の審決データとそれに対応する判例データを結び付けて検索もできる。今までのように複数のデータベースを使って、審決と判例を個別に探す必要がなくなり、一つの流れで審決・判例を簡単に閲覧することができるなど、知的財産に関わる実務者に対し、大きな利便性を提供したのが特徴だ。
データベースに収録されている判例は▽特許3433▽商標1163▽意匠340▽著作権562▽実用新案512▽不正競争防止法515▽その他45――の6570件。同社はこのデータベースについて、当面はキャンペーン期間として、全ての検索を無料で提供する。さらに、発行される無料IDを使えば、判例保存機能などの便利な機能も利用できる。詳細は(http://hanrei.jp/ )へ。
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